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大地

これでも真っ直ぐ歩いて来たんだ
そう呟き ボクは顔をあげた

目の前に広がる景色に向かうべき道は無く
荒れ果てた大地と沈みかけた太陽

指し示す標識も訪ねるべき人もいない
この大地の向こうにはあんなにも光が射している

どんなに叫んでも声は届かず
どんなに走ってもたどり着くことがない

何も無い ボクの手にも この大地にも
歩いていれば きっとたどり着くと思ってた

何度も何度も現れた選択肢は
ボクが進むべき道も キミと進んだ道も
すべてが不正解の連続

雨が降り続く 荒れ果てた大地
いつかはこの大地にも光が射すのだろうか

かつて見た 空に架かる虹のように
幸せの大地へ ボクを導いてくれるのかな?
そんな淡い期待を夢見て そしてボクはまた歩き出す

答えの無い大地の上を 
昇ることの無い太陽を見上げて・・・


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もう わかってる

もう わかってる
ボクに足りないモノが何なのか

口に出して言う度に
「そんなことはない」慰めの言葉

解ってやしない みんな違う
すべてを手にして そんな理想を語るな

本当のことを言えよ
計算尽くしで人の価値を計るくせに

もう わかってる
人の価値と存在理由なんて

そして ボクは
愛される価値がないことも・・・


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ひこうき雲

風にのって流れる
やわらかなメロディ
懐かしい匂い
キミの温もりが
この手に蘇る
空には一筋のひこうき雲
そういえばキミと見たね
ふたり歩きながら
何の変哲もない暮らし
ただキミと一緒に・・・
それだけでボクは幸せだった

夏に向かうこの高い空
見上げながら口ずさむ
懐かしい歌を
キミが大好きだった
想いが心に宿る
空には一筋のひこうき雲
あの時もキミと見たね
ふたり歩きながら
泣き笑い 抱き合いながら
ただキミと一緒に・・・
そんなありふれた日常が嬉しかった

ひとり見上げる空には
キミと見た幸せのひこうき雲
大空のキャンバスに描かれる
真っ直ぐに どこまでも続いていくよ


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動き出したモノ

動かなくなったモノが佇んでいる
そっと手を添え ボクが呟く
「待たせたね」

金属の冷たい感触が
陽の光に照らされて
心なしか暖かみを帯びている

まだ懐かしい想い出は
ボクの心に影を落とすけど
少しでも前に歩くことに決めたんだ

心が止まった季節
ボクは走ることを止めた
キミの面影がボクの瞳に映るから
走っても走っても拭い去ることが出来なかった

だからボクは走ることを止めて
キミの面影から逃れることを選んだ
でもキミはボクの心から
消え去ることはなかった

さわやかな初夏の匂いと共に
再び動かなくなったモノに
火を入れることにしたんだ

留まっても逃れられないならば
動くことで何かが変わるんじゃないかって
そう 過去との決別は少しずつでいいんだ

ボクを見つめる動かなくなったモノに語りかける
「また ボクと走ってくれるかな・・・」


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風の季節

穏やかな風が舞う季節に誘われ
心地よいサウンドと共にバイクが走り出す

どこまでも続く道 見たことのない街
四季折々の匂い 何もかも同じ時間の中
じゃれあうように ふたりバイクを走らせた

キミの後姿を追いかけながら
バイクを飛ばした あの頃も
こんな穏やかな風がふたりを包んでいたね

あれから2年 あの頃と同じように
何も変わらない景色が街には流れ
時が経ったことすら 忘れてしまったように・・・


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